「私が党の最高意思決定機関だ」「私の独裁だ」
7月7日執行の東京都知事選挙に出馬している政治団体「日本第一党」の桜井誠党首は令和3年2月19日、自身の生放送でこのように発言している。
当時の党規約は平成28年10月4日に制定された初期の規約で、党首については第10条に「党首は党の最高責任者であり、党を代表して全党務を統括する」という記述があるだけだ。
党の最高執行機関は第15条に規定される党本部常任役員会だ。党本部常任役員会は第16条で「党首、副党首、幹事長、副幹事長、事務局長、各種委員会委員長、その他党首の指名する役員をもって構成される」とある。
党の最高議決機関は第20条に定められた党大会だ。党大会は第21条に定める都道府県ごとに選出された代議員による代議員総会で構成される。第29条で党大会は「4年に1回開催される」とあり、一度も開催せずに党首がすべてを決定するのは不可能だ。
これらの規約を無視し「自身の独裁」を公言した結果、党結成当初の幹部の離党・除名問題に発展した。
※本記事は『日本第一党の大研究(令和4年6月19日)』の抜粋を記事掲載にあたって再度編集したものです。
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