保守系の月刊誌と知られる『Hanada』(飛鳥新社・花田紀凱編集長)の2月新春特大号に次のような記事が掲載される。
「悠仁さまの帝王教育わが私案」(評論家・八幡和郎)
皇室の教育について、一般人がどうして口出しができると思ったのだろうか。これまでの伝統や実績に基づいた教育がされている中で、教育の専門家でもないただの評論家が何の「私案」を出すというのだろうか。
一般家庭に置き換えて考えてほしい。教員・医師・カウンセラーなどの相談相手や同じ境遇のいわゆる「ママ友」などに教育上の相談をすることはあっても、面識のない評論家の「私案」を受け取るわけがない。昨今の新型コロナウイルス感染症のワクチン接種についても、個人の考えと専門家の意見を総合して親が判断を下すのである。そこにあったこともない懦状態でSNSを用いて外野が意見を飛ばすのと、今回の「私案」はなんら変わりのないものである。
そのような「私案」を提案しようとする姿勢そのものに問題があるし、それを掲載することを判断した花田編集長にも疑問だ。雑誌だからと何でも掲載していいわけではない。他の人の教育に介入しようとする「不敬」以前の”一般常識”を問いたい。こうした保守を語る雑誌が皇室で「おままごと」をするかのような行為は、不敬罪が制定されれば直ちに処罰の対象となるだろう。
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