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執筆者の写真日章新聞

讀賣球団の"大量育成落ち" 育成選手の目的どこに

讀賣巨人軍は25日までにフリーエージェントで獲得した梶谷隆幸外野手やおととしのドラフト1位である平内龍太投手など12選手に自由契約を通告。新たに育成契約を打診するという。昨シーズンも千葉ロッテマリーンズからトレードで獲得した香月一也内野手などに同様の通告をしている。


こうした方法で自由契約から育成契約となるのは怪我などで来年の開幕に間に合う可能性が低い選手だが、中には数日前まで試合に出場していた選手もいる。


NPBが想定している育成選手は野球技能の錬成向上およびマナー養成を目的としている。讀賣巨人軍など現行の12球団が実施している"育成落ち"と呼ばれるこの自由契約の方式は、この目的から逸脱していると言えるだろう。


では、どのように解決するべきか。12球団の合意のもと、怪我や病気などで試合に出場することが困難ながらも、球団に保有権が生じることができるような制度を作成するのが最も現行の"育成落ち"に近いものだろう。メジャーリーグの「故障者リスト」などはその参考になるかもしれない。


ルールとして問題はなくても、社会の模範であり、アマチュアプレイヤーの模範となるべきNPBの12球団は、ぜひともグレーゾーンをつくだけではなく建設的で先進的な制度や技術を取り入れ続けるべきだろう。

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